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続々・モデルマスターアクリル塗料を薄めてみる

昨日の記事に続き,本日も塗料のお話し.私の場合,入手環境の問題から,モデルマスターアクリル塗料をメインに使用しています.他の塗料も興味がありますが,ラッカー塗料はアルクラッドIIを除き入手できませんから,それ以外のチョイスもアクリル系になってしまいます.

この手の日本製ではないアクリル塗料の最大の特徴は,乾燥が早いことです.被膜の強さは,メーカーによってまちまちで,モデルマスターアクリルはラッカー系に引けを取らないぐらいですが,タミヤさんのアクリルはそれほど強いという印象はなく,バジェホ(日本でなぜかファレフォと呼ばれているスペインの塗料です,そのためこれはスペイン語読み)は,かなり弱いです.イタリアのライフカラーはモデルマスターアクリルと同程度かそれ以上の強度ですが.

さて,この乾燥の速さは,利点なんですが,実は欠点でもあります.それは,エアブラシで吹こうとするとすぐにブラシの先端が固まって,つまってしまいます.つまるところまでいかなくても,ブラシの先端で固まりかけた塗料が一気に塗装面に飛び散ることもあり,この世の地獄を見ることになります.一方で,薄めすぎると,塗装面上で塗料が流れてしまい,色が乗りません.

本ブログでは,これまで2度にわたり,モデルマスターアクリル塗料をエアブラシ用にいかに薄めるかについて記事にしてきました.

モデルマスターアクリル塗料を薄めてみる
続・モデルマスターアクリル塗料を薄めてみる

2度目の記事では,正直,かなりいい感じの最適条件が得られたと思っていました.確かにいい感じで吹けるようになり,しばらくはそのレシピ通りで薄めていました.しかし,乾燥しかけた塗料だまりの突沸は避けられず,塗装後に塗装面を研ぎだす作業を強いられてきました.今回のガルスくんの塗装では,内部フレームの塗装がこの2番目に記事にある調合レシピを使っていました.しかし,突沸問題のため,別の調合方法があるのでは?と,今以上の希釈を検討することにしました.

問題は,ちゃんと薄めないと,塗料の突沸が,薄めすぎると,塗料が乗らない.塗料の突沸は,アクリル塗料の乾燥しやすさから,そして,塗料が乗りにくくなるのは薄め液の粘性から来るものです.前回は,感想を遅らせるために,タミヤさんのアクリル塗料用リターダーを,そしてメインの薄め液としてバジェホのエアブラシ専用の薄め液を使いました.

まずは粘性の改善を考えてみます.アクリル塗料の薄め液は,アイソプロパノール(イソプロピルアルコール)がメインです.薬局に行けば,消毒液の一つとして非常に安価で購入できます.これを愛用している人もいるようですが,個人的にはあまり使えませんでした.それは,薄めても塗料の一部がダマになって,均一にならないからです.そして粘性が低く,塗装面での濡れが良すぎてしまうのです.もう少し表面張力がでる粘性の薄め液を見つける必要があります.

最近,やはりスペインの塗料であるMIGの雑誌を目にしました.その中で,当然MIGの塗料が使われていましたが,シャドー吹きには,なぜかタミヤさんのアクリル塗料が使われていました.シャドー吹きは,通常の吹きつけよりも塗料を薄める必要がありますが,これまで使ってきた薄め液では,粘性の問題で薄めすぎると流れますし,ブラシをしぼるとつまりますので,なかなかうまく細い線を吹くことができませんでした.試しに,タミヤさんのアクリル塗料とその薄め液を使うと,確かに結構な細吹きができるようになります.

これをヒントに,モデルマスターアクリル塗料をタミヤさんのアクリル塗料薄め液で薄めてみました.バジェホのエアブラシ専用薄め液よりもいい感じで細吹きができるようになりました.リターダーとの併用は必須ですが.というよりも,リターダーを使用しても,まだつまりと突沸は避けられませんでした.しかし,細吹きができるようになったのはかなりの進展です.この状態で,ガルスくんの武器類と濃い方の外装の一部を塗装しました.しかし,まだ,塗装面が粗いです.

その後,さらに調べていくと,こちらのモデラーの中に別のリターダーを使用している方がいるのが分かりました.そのリターダーがこれです.

flow-aid.jpg

リキテックスのフローエイドと呼ばれるもの.実際に使ってみると,タミヤさんのリターダーよりもいい感じの流れになります.うまく調合すれば,細吹きでもノズルのつまりがかなり解消できました.

現時点で,私が最適と思えたカクテルの調合を書いてみます.もっとも,モデルマスターアクリル塗料は,購入時の状態でその濃さ(粘度)がまちまちなので,ケースバイケースで調合量を調節しないといけませんが,だいたい次のような感じでいけると思います.

通常の吹きつけ用

モデルマスターアクリル:タミヤアクリルシンナー:リキテックスフローエイド = 5 : 2-3 : 1

目安としては,塗料皿で調合したときに,かくはんして皿の下地が現れるようであれば(分かりにくいかもしれませんが,スパチュラのようなかくはん棒で皿の底部を混ぜたときに皿の底部の銀が出る状態),まだ濃すぎで,かくはん棒のエッジに塗料が乗っていない状態であれば,薄すぎです.すごく感覚的で申し訳ないのですが,私の基準です.ただし,タミヤさんの薄め液だと,そこそこの粘性があるので,厳密でなくとも大丈夫だと思います.希釈のスィートスポットが広がる感じです.


細吹き用はこちら.

モデルマスターアクリル:タミヤアクリルシンナー:リキテックスフローエイド = 5 : 2-3 : 2

フローエイドの量を倍にします.流れがよくなるため,乾燥が遅くなりがちですが,そもそも細吹きなので,使用する塗料の量も少ないはずですし,一部(パネルライン等)二しか吹きつけないので,問題ないようです.

これで吹付がかなり改善されるはずです.しかし,問題点もない訳ではなありません.ラッカー張りの最強の被膜を形成するはずのモデルマスターアクリルが,タミヤさんのアクリル塗料と同程度の被膜強度になります.そのため,塗装後は取り扱い注意で,マスキングも慎重に行わなければいけません.アルクラッドIIのマスキングも厳しいので,それを考えると使えないレベルではないと思います.リキテックスのフローエイドは,画材屋さんで購入できると思いますので(こちらでは$10程度でした),モデルマスターアクリル塗料の吹きつけでお悩みの方は,お試しください.もっといい方法があれば,ご教授いただくと嬉しいです.



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コメント

リキテックスは日本でも手に入るので
最近のアクリル塗料の人気からしても、参考になります
※ハマシは相変わらず筆塗りですがw
お久しぶりでーす! ガルスが、ガルスがががが!?

Re: タイトルなし

ハマシさん,おひさです.と言っても,ハマシさんのブログはずっとRomってました.
バルバトスでオオカミの王の意味が分からなかったのですが,ルプスレックスなんですね.ようやく分かりました(遅!).

> リキテックスは日本でも手に入るので
> 最近のアクリル塗料の人気からしても、参考になります

入手できそうですか?フローエイドは普通のアクリル塗料にも使えると思いますから(他社のリターダーよりもいい感じです),お試しを.筆塗りでも(アクリルなら)効果はあると思いますよ.

> ※ハマシは相変わらず筆塗りですがw
> お久しぶりでーす! ガルスが、ガルスがががが!?

ガルスは,進めてます.今度の更新は,なぜかズザのブースターですが(笑).天候や仕事ため,毎週末塗装ができるわけではないので,時間がかかってますね.塗装だけで,3か月以上とか異常ですよ.その内,ちょこちょこ出てきますよ.

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