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エナメル塗料のふき取り

今週末は,というか,木曜から日曜まで出張で,模型製作はありません.たぶん,1回分の記事は書けるぐらいの貯金はあるのですが,少々中途半端なので,製作記の代わりに久しぶりの”色いろいろ”に関する記事を書いてみたいと思います.

まずは,先週の記事の最後にお見せした画像から.

kje-1518.jpg

この赤の部分塗装は,マスキングが面倒だったので,モデルマスターのエナメル塗料をそのまま吹きつけ,乾燥後にふき取ったものです.ちなみに,塗装直後はこんな感じでした.

2017-03-16 22.56.02

基本,アクリル塗料を使っていますが,その上からエナメル塗料を使っても,ラッカー同様下地を侵食することはありません.そういう意味では,非常に使い勝手がいい塗料だと思います.

しかし,私にとっては大きな問題があります.それは,エナメル塗料用の薄め液(シンナー)の匂いが耐えられないことです.少しでも匂いを嗅いでしまうと,頭痛がしてきます.そうです,筋金入りのモデラーさんと比べると,軟弱者なのです.吹付けの希釈は,野外でやれば,その匂いはあまり気になりませんが,さすがにふき取りはそういう訳にはいきませんよね.プラの浸食を抑えるために,エナメルシンナーの代わりに,ジッポーライターのオイルとか,ホワイトスピリッツ系の鉱物系オイルを使うことも一般的ですが,やはり同じようなにおいのために,できれば使いたくありません.

軟弱者の私が使用しているのは,これです.

2017-03-16 22.59.09

画材屋で購入したGamsolというもの.オイル系の絵の具を薄めるためのものですが,なんといって無臭なのです.こちらでは,Odorlessの薄め液として,販売されており,エナメル塗料のふき取りには使えます.実際に,フタを開けても,全くにおいませんから,本当に水みたいです.もちろん,無臭ということは,当然薄め液としての性能も低下していますから,エナメル塗料の希釈には使い物になりません.綿棒でふき取ろうとすると,弱い分,何度もこする必要があり,せっかく塗装した下地もはげてしまいます.そう,普通のふき取りには,使い物にならないのです.

日本では,ふき取り用にフィニッシュマスターというものが,販売されています.それを使うと,この弱いGumsolでもエナメル塗料のふき取りができるようなります.ただじ,時間はかかりますし,フィニッシュマスターの専用スポンジと言えども,こすりすぎてスポンジ表面がボロボロになり,そのかけらがせっかくの表面に付着してしまいます.ただし,塗装面はこすれによる塗装はげは無くなります.

そこで,現在,ふき取りに使用しているのがこれ.

2017-03-16 22.54.27

フィニッシュマスターやん?とツッコミましたね(笑).よく見てください.黒い心棒に付いているのがフィニッシュマスターについてくるスポンジで,その奥にあるのが私が使っているスポンジです.一見,そっくりですが,よく見ると形も若干小さく,色も少しクリームっぽくないですか?

これは,いくらこすっても表面が崩壊しないので,カスが全くでないのです.それではこれは何か?
それは,半導体というかシリコンウェハーの表面を洗浄するための専用スポンジなのです.前回お見せしたふき取り後のスポンジは,実はこちらでした.

kje-1512.jpg

数年前に購入したため,いくらだったか忘れてしまいましたが,とんでもない量が入っていました.

2017-03-16 22.54.47

これだけでもすごい量ですよね.でも,これはほんの一部でしかありません.なんと2千個入っていました.まだ,20個程度しか(1%!)しか使っていない計算ですね.うまく検索すれば,出てくるかも.もしかしたら,改良版のフィニッシュマスターRと同じものかもしれませんから(こちらでは購入できず),そちらを試すといいかもしれません.

久しぶりのツール系でした.

プラ板を切る その4 円

昨日から出張しているので,先週も書きましたが,今週の製作記はお休みです.というか,先週は,その出張準備でてんてこ舞いで,久しぶりに生き地獄を味わっていました.しかも,今回の出張は車.7時間の運転でした.

出張の準備も大変でしたが,出張中はもっと大変で,木曜日までは相当神経をすり減らすことになりそうです.

さて,製作記はお休みですが,先日の製作記の際にようやくできるようになったことを簡単にまとめておきます.久々のプラ版を切るです.今回は(というか,今回が最後でしょうが),第4弾として,円形に切る作業を書きます.実はこのネタ,去年から温めていました.が,うまくいかないんですよね.前回初めて,うまくいったので,それに至る工夫と,その時にわかった感触を書きます.ヒントは,岬さんのすくすくスクラッチです.

まずは,こんなものを準備します.

CircleCut01.jpg

これは,塩とか醤油とかを乗せておくターンテーブル(オレンジの方)に,カッティングマットを切り出して,両面テープで固定したものです.どちらも日本の百均ショップで購入できますから,費用は200円と消費税ですね.日本の百均は本当に素晴らしい.こちらにも,ダラーストア(1ドルショップ)はあるのですが,次元が違います.

このカッティングマットの中心付近に,両面テープでプラ版を固定します.

CircleCut02.jpg

そして,サークルカッターを中心に合わせて,

CircleCut03.jpg

回転がサークルカッターの背でケガく向き(刃とは反対の向き)になるように,ターンテーブルを回します.

何度かやってみて,うまくいかなかったのですが,それは,力が入りすぎていたために,固定しているコンパスの部分がひずみ,円の直径が変わってしまうからでした.そう,力を抜いて,ケガクように回転します.すると,

CircleCut04.jpg

円が抜けます.

CircleCut05.jpg

固定用の両面テープを外すと,

CircleCut06.jpg

円がきれいに抜けます.ちなみにこのプラ版は1㎜厚のもの.1.5㎜程度であれば,同じ要領でできるはずです.大事なことは,力を抜くことでしょうか.ターンテーブルは岬さんのアイデアです.軸がぶれにくいので,力さえ抜けば,うまくいきます.こちらでは,オルファのサークルカッターの替え刃を入手するのが難しいため,前回の日本出張の際に大量購入しておきました.しばらくは戦えそうです(笑).

やすりハイブリット改

今週末は,とんでもなく忙しいです,本業の方が.

今日は,一歩も外に出ていません.ずっと引きこもって,PCの画面とにらめっこ.ひたすらデータ処理をしていました.間違いなく,明日も同じ状態でしょう(涙).あぁ,模型がしたい(切実).来週は来週で,出張が入っているため,模型は無しです.というか,今年の夏は,休みが取れないことが確定しました(涙).身から出たこととはいえ,少ししんどいです.4日,いや3日でいいんだ,まとまった休みをくれ~.

さて,そういう状況ですが,今日の製作記はお休みです(今日の記事分ぐらいは書けるんですけどね).それは,昨日,いただいたコメントで,どうしても確認してみたくなって,やってみました.今日はそのことを記事にいたします.

現在,やすりがけをする際には(ブログ名通り,それがほぼメインですが>笑),金属やすりが使えそうな場所であれば,まずは金属やすりから,そうでなければ,220番あるいは320番の紙やすりかスパーアシレックスベースのやすり(マジックやすりのことです)を使っています.

金属やすりが終われば,番手の高いスーパーアシレックスを使い,最終仕上げもスパーアシレックスの1200番(オレンジ)です.そう,作業の大半である(自分の場合)やすりがけの約7割にスーパーアシレックスを使っています.このスーパーアシレックスは,布製で,背面には薄めのベロクロが付いているため,それを利用してあて木に固定しています.その際には,入手できうる最も薄いベロクロのテープを使っています.

詳しくは,3年前のこちらの記事をご覧ください.昨日,いただいたコメントは,その記事にでした.

水抜き剤を使うと,スーパーアシレックスの背面の布を剥離することができるとのことです.正直,コメントを読んだ際には,半信半疑でした(せっかくコメントをいただいたのに,すみません).それは,スーパーアシレックスも布製,背面も布ベースなので,一体だと思っていたのでした.

という訳で,実験です.残念ながら,こちらでは,車の水抜き剤というものを見たことがありません.しかし,その成分はほとんどIPA(アイソプロパノール,イソプロピルアルコールとも呼ばれます)のはず.これは,アクリル系塗料の溶剤の主成分でもあります.ものもっといいものがあります.それがこれ.

Files2-1.jpg

そのものずばりのIPA.塗料皿のふき取り等に使うため購入していました(アクリル溶剤は高いですからね).ちなみに,これは純度91%.75%のものもあります.それでも,模型塗装用の溶剤は,この1/4の容量で,コイツの3-4倍の値段がします.残念ながら,コイツは,少なくともモデルマスターアクリル塗料の溶剤には使えませんでした.薄めることはもちろんできるのですが,どうしても塗料がダマになってしまうようで,向きません.

まぁ,値段はこの際どうでもいいですね(笑).このIPAを容器に入れ,すでに切り出しているスーパーアシレックスを漬けてみました.

Files2-2.jpg

ちなみに,この容器は,こちらのダラーストアー(百均です)で購入したもの.待つこと3分.取り出してみて,背面の白い布を引っ張ってみました.

Files2-3.jpg

えっ!ベロっと剥がれるじゃないですか!昨日コメントを書き込んでくださった方,信じなくてすみません.そして,有益な情報,ありがとうございました.でも,これだけではないんです.少し乾燥させると,やすり側(色が着いている方)の裏面に塗布されていたノリ成分も復活し,なんとそのままあて木に固定できるのです.

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そうなんですよ,あて木に両面テープもベロクロも必要ありません.もっとも理想的なあて木直付けが可能です.

調子に乗ってみました.

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普段使っているすべての番手です.さらに,やすり側の背面にのりが付いていることから,幾度か試みては失敗していたあれも試してみました.

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ハーフサイズも問題なく,固定できます.あて木はどちらのサイズもHIQパーツさんのものです.ようやくハーフサイズのものもまともに使えそうです.

さらに調子に乗ってみました.

Files2-7.jpg

これは,塗装で失敗したときに使っているスーパーバフレクックの緑と黒です.それぞれ,2000番と3000番相当です.その下は,ちょっと腰がある厚手の両面テープです.塗装面をなでる感覚で研ぐためのものなので,硬いあて木は向きません.スーパーバフレッスクを貼り付けている面は,簡単にはがせるタイプの弱粘着のものなので,これまでの布のままだとすぐに剥がれてしまい,使い心地は今一つでした.が,ばっちり固定できます.また,ちゃんとはがせます.

こういう消耗品は,頻繁に交換するため(スーパーアシレックスは耐久性がいいので,その頻度が通常の紙やすりよりは低くて助かりますが),できるだけ簡単かつ余計なものがない方がいいに決まっています.

IPAに浸すという作業は必要になりますが,あて木に直接固定できるというのは非常に効率がいいと思います.ただし,背面の布を外すと,やすり面は非常に薄いので,あて木に固定する際には,気泡が入らないように気を付ける必要があります.気泡が入ると,そこが破れやすくなるだけでなく,研磨中に面に余計な傷が入ります.後,IPAに漬け込むので,やすり自体が湿ってしまいます.その状態で研磨すると,どうしてもやすりが破れやすくなるようです.そのため,あて木に固定したら,一晩ぐらい置いて,ちゃんと乾燥させた方がいいようです.あぁ,私自身は,通常,やすりがけをする際には乾式研磨をしています.だって,湿式(水研ぎ)は面倒ですからね.

非常に有用な情報,ありがとうございます.

プラ板を切る その3 相似ツメ

本来なら,今日は,ラファエルガンダムの最終回の予定でした.でも,最終形態の組み上げが想定以上に難しく,撮影どころか最終形態に至っていません.最終形態には,スタティックなモードとアクティブな砲撃モードの2種類があるのですが,干渉だらけに加え,合体時の強度が不十分で,いろいろな支えが必要であることが分かりました.という訳で,ラファエルの最終回はもう少しだけ時間をください.

だからと言って何もないのは寂しいので,ホンのちょっとだけお見せしますね.最終形態砲撃モードの一部です.
真正面からです.

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セラヴィーIIの変形です.砲撃モードですから,全砲門を前方方向に展開した状態です.初めてGNクローを広げて,内部にあるキャノンをお見せすることができました.ツメの内側には,この砲門が内蔵されています.ほぼ設定通りの仕様にすることができました.正面からでは分かりにくいので,上からの俯瞰です.

sv2-2021.jpg

双尾のサソリかつぶれたガンキャノンみたいですね.これだけでも,GNドライブ3基による4門の発射となるので,威力は相当なものだと思います.

ガワラアングルではこんな感じ.

sv2-2022.jpg

これだけでも,ずいぶんと中二病っぽいですね(爆).最終形態は,もっと中二病系です.
変形して遊ぶために製作したわけではありませんが,変形・合体の機能を持つMSは,完成した後のプレイバリューは高いですね.

これ以上は,写真を撮影できなかったので,出張から戻った後の7月になります.引っ張るようで非常に申し訳ないのですが,今しばらく猶予をください.私も,早く終わらせたいんですよ,正直なところ.

さて,本日の本題です.

久しぶりに道具紹介のお話をさせていただきます.今回も,プラ板を切るためのツールです.3回目ですね.と言っても,私のアイデアではなく,岬さんの教科書を参考にツールを自作しました.今回は,端ツメのためのツールです.岬さんの本では,相似形に切るためのツールとして紹介されています.これは,端を1㎜切るときなどに威力を発揮します.

まずは,近所の金物屋で購入した真鍮板.

PlaCutc-1.jpg

使いやすい長さに切ります.ここでは4㎝.こちらは,インチの世界なので,幅は6.3㎜と半端なもの.厚みは,0.75㎜です.0.5㎜から1㎜の厚さが使いやすいと思います.

次に,0.5㎜と1㎜の厚さで,6.3㎜の幅のプラ板(もちろんエバグリですよ,6.3㎜なんてインチの世界のサイズですからね)を3.5㎜の長さに切り出します.

PlaCutc-2.jpg

最初に準備した真鍮板の幅と同じ幅のプラ板を使うのがミソです.腕があれば,ご自分で切り出しても何の問題もありません.私は,腕がないので,両社で同じ幅のものを選んだだけです.

次に,1㎜厚のプラ板の方に真鍮板と同じ厚みのプラ板を貼り付けます.この貼り付けるプラ板の幅は,端ツメするサイズです.
PlaCutc-3.jpg

分かりますか?サイズが異なるプラ板を底部に張り付けています.これを真鍮板に張り付けます.

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プラ板の長さは,真鍮板の長さよりも少し短いのがミソです.接着は粘度の高い瞬間接着剤(粘度が高いと硬化時間が長いので,もはや瞬間ではないですが....).今回は,0.5,0.75,1,1.5,2,2.5,3㎜の7種類を作ってみました.反対側には,0.5㎜厚のプラ板を同じように接着しました.という訳で,0.5㎜と1㎜厚のプラ板に対応できます.

PlaCutc-5.jpg

これで,端を詰める際のガイドができたわけです.地味な道具ですが,プラ板だけでなく,キットのパーツを加工する場合にも効果的です.これまでは,プラ板で同じようなガイドを作り,使用してきましたが,耐久性を考えて,真鍮版をサンドイッチすることにしました.私にとっては,非常に有効な道具です.この効果が良く分からないという方は,まずはプラ板で作ってみてください.中央の板が少し長いのがポイントです.

さて,前にも述べましたが,来週からは出張です.その間は,少しずつ進めてきた次の製作を書こうと思っています.すでにお手付きはあるのですが,それはキットバッシングの大がかりな製作なので,さすがにラファエルの直後でそれはキツイ.なので,これにします.

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これだけで,次回作が何かお分かりの方は,間違いなく私を同じ感覚の方だと思います(何のメリットもありませんが).


続・モデルマスターアクリル塗料を薄めてみる

今週末は,模型製作にかける時間が取れない予定でしたが,状況が少し変わったので,ひたすら塗装していました.という訳で,今週末は,タッコング系のお話はありません.その代り,久しぶりにこの”色いろいろ”のトピックで記事を書いてみたいと思います.

まだ,のれん分けする前に書いたこの記事は,本ブログでもアクセスランクNo.1で,いまだにアクセスがあります.ということは,やはり多くの方がアクリル系塗料をエアブラシ用に希釈するのに,困っているということだろうと思います.

一般にアクリル系と呼ばれる塗料は,いわゆるラッカー系とは異なり,匂いがないかあっても苦情がこない程度で,一般の住宅事情を考えると,この点で他の塗料から秀でています.もっとも入手しやすいのが,タミヤさんのアクリル塗料ですが,被膜が弱く,可動部があるキャラクター系のキットには,向いているとは言えません.Vallejoも同様です.

一方で,日本でもたまに目にすることがあるモデルマスターのアクリル塗料は,塗装後の被膜がラッカー系並に強固で,他のアクリル系塗料と比べると,ほぼ無臭であることから,値が張るという致命的な(笑)問題は置いておくと,週末モデラー最強の塗料と言っても過言ではありません.唯一の欠点は(価格以外に),エアブラシ用の希釈が非常に難しいことだと思います.

私は,日本で生活をしていないので,選択肢はタミヤのアクリル塗料を除くと,コレしかチョイスがないのです.

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モデルマスターアクリルには,専用の薄め液も販売されていますが,中身はほぼアイソプロパノール(イソプロパルアルコール)で,同社のウェブサイトによれば,30%程度の希釈を推奨するとあります.これで,吹けるようにはなるんですが,モデルマスターアクリル塗料の長所である,ラッカー張りに早く乾燥するという利点が災いし,エアブラシがすぐに詰まってしまいます.必然的に細吹きが困難になるばかりか,ノズルを頻繁にクリーニングしないと,ノズルに付着した塗料のだまが,塗装面に吹き出し,この世の地獄を見ること請け合いです.

そう,利点が,エアブラシを使用する際には,致命的な欠点になってしまうのです.確かめたことはありませんが,最近販売されているエマルジョンという水性塗料も,おそらくは同じような感じなのではないでしょうか.

最近の塗装では,こちらでも入手できるラッカー系のアルクラッドIIという塗料を使ってみました.感想は,こんなにエアブラシが簡単だとは思わなかったと感じるほど,モデルマスターアクリル塗料の吹きつけは,難しいのです.

問題点の一つは,エアブラシ用の希釈が非常にシビアであることです.ちょうどよく吹ける薄め液の量は,確かにあります.が,それよりも少し少ないと,吹付時にだまになりやすく,少しでも多いと水っぽく,ベチャっと吹き出してしまいます.一言でいうと,希釈のスイートスポットが小さいのです.塗料が常に同じ状態であれば,機械的に希釈することはできるでしょうが,購入した時期や製造時期によっても,塗料の粘性は常に変化するので,雰囲気だけでこのスイートスポットを見つけ出すのは容易ではありません.ウェブサイトでは,牛乳ぐらいに希釈しろと書かれていますが,逆に混乱しませんか(汗)?

前置きが長くなりました.前回の記事は,価格以外が以上に魅力的なこのモデルマスターアクリル塗料を何とかしてエアブラシでうまく吹けるようにいろいろな実験を試みたものでした.今回は,その続編ということで,ベストな希釈を追求した結果を書いてみたいと思います.今回の希釈方法だと,ほぼラッカー並にモデルマスターアクリル塗料を吹くことができるようになりました.詳細を知りたい方は,ここをクリックなんて書くと,怪しいネット商法のページに行きそうですね(笑).

冗談です.

モデルマスターアクリル塗料の専用薄め液は,先ほども書いたようにほぼアイソプロパノールです.精密機器の戦場にも使われるこの液体は,サラサラすぎて,粘性が全くありません.エアブラシ用の希釈には,そこが最大の問題点なのです.前回は,タミヤアクリルのリターダーを使用したり,

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それ以外にも,いろいろと試行錯誤を続けてきましたが,専用薄め液を使う限りにおいては,問題点は解決されませんでした.そこで,別の薄め液を試してみました.最終的に行き着いたのは,これです.

MMA2-3.jpg

これは,割と最近販売されたVallejoのエアブラシ用薄め液です.Vellejoに詳しい方は,薄め液は木工用ボンドみたいで,使い物にならないと熟知しているはずです.そのため,Vallejo塗料の希釈には,エアブラシクリーナーしかチョイスがありませんでした.しかし,専用の薄め液がついに販売されました.ボトルをよく見ると,NewFomulaという記述が見えますね.

同じアクリル系塗料の希釈用なので,モデルマスターアクリルに使ってみました.結果,モデルマスターアクリルが見違えるように吹ける塗料に変貌しました.希釈も,従来のピーキーな感じでなく,スイートスポットに幅ができた感じです.でも,やっぱりリターダーはある方がよさそうです.という訳で,以下がモデルマスターアクリルを,吹ける状態に希釈する魔法のレシピです.

モデルマスターアクリル:Vallejoエアブラシ薄め液:タミヤアクリルリターダー = 5:4:1


吹ける状態は,気温にも左右されますが,少なくとも0-10度は,問題なく吹けました(零度という環境で,外で吹付をするのは,心と指先が強くないとできませんでした).なお,リターダーは,間違っても10%以上加えてはいけません.おそらく,30%ぐらいまで加えても,塗料が乾燥しないということはないのですが,乾燥後の塗料が白っぽくなります.マックス10%ということです.

このレシピだと,塗料のつまりがほぼなくなり,だまもできません.また,この世の地獄である塗料の吹き出しもありませんでした.ノズルをギンギンに絞っても,かなり吹けます.これだとグラデーションも可能だと思います.以前では考えられないことです.

前にも書きましたが,私の場合,チョイスがありません.だから,何としても,使えるようにしたいという思いで,試行錯誤を繰り返してきました.もし,モデルマスターアクリルの吹きつけで悩んでいるのなら,一度は試してみる価値はあると思いますよ.その成果は,明日の記事をご覧ください.今までになく,大量の吹付をしましたから.

同じモデラーの一助になれば幸いです.



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